6月の予定にもありますように、平成7年6月10日~6月15日の日程で築地・波除神社
様にて夏越し大祭「つきじ獅子祭」が執り行われます。
夏越し大祭は、新年からの半年間で身に付いた“穢れ”を清めて災厄を祓い無病息災を願う
神事のことです。夏越祭の代表的な神事の「茅の輪くぐり」をなさった方も多いのではな
いでしょうか。
しかも本年は二年に一度の本祭という、誠にお目出度い年なのです。
併せて、神社千貫神輿建立100年の記念として千貫神輿と天井大獅子(雄獅子)と弁財天
お歯黒獅子(雌獅子)の3基が揃って渡御巡行されます。
※千貫神輿や獅子頭の詳細は神社ホームページ等をご参照ください。
波除神社ご関係者の皆様、千貫神輿を建立された小波会の皆様、町内の氏子の皆様もさぞ
喜ばしい事と存じます。そのような記念の神輿渡御の宮出しの際に、ご祝儀の木遣をご奉
納出来ることを町火消として、大変誇りに思いますし感慨無量の次第です。
皆様、本当におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
先日、このお祭の事を弊社スタッフと話していたところ、獅子頭を御神輿に仕立てると
いうのは、すごく珍しいという話になりました。獅子頭が山車に乗って巡行するのは見た
ことがあるが、御神輿に仕立てられる様式は知らなかったとの事でした。
波除神社様の獅子頭を神輿に仕立てて巡行する様式や町火消の木遣の先導で宮出しする
事は、江戸時代の文献にも記されているそうです。
かつて私の親父(政五郎)が、波除様の獅子頭について、いいか新次郎、江戸前のお獅
子のお顔は面長な顔立ちなんだよ。いいお顔をしているね。反対に地方のお獅子はお顔が
横長なんだと。申していた事を思い出しました。
今回の本祭で、江戸消防記念会第一区の波除神社宮頭の仲間達が、獅子頭をしっかりと
御神輿に仕立て、建立100年の千貫神輿と共に、安全無事に渡御巡行のお手伝い出来る
事を、昔ながらのしきたりとして受け入れて下さっている波除神社ご関係者の皆様や小波
会の皆様、町内の氏子の皆様に、町火消一人として、心より御礼申し上げます。本当に有
り難い事だと思います。